捻挫

私たちはよく「捻挫をしてしまった!」ということを口にしますが、捻挫ってどういう状態なのかご存知でしょうか?
日本整形外科学会のHPによると、「関節に力が加わっておこるケガのうち、骨折や脱臼を除いたもの、つまりX線(レントゲン)で異常がない関節のケガは捻挫という診断」になるとのことです。
そもそも筋肉や靭帯は石灰化していない限りレントゲンには写りませんので、具体的には骨には異状ないけど靭帯や腱に問題が起こっているということです。
症状としては痛めた関節付近に腫れや痛みがありますが、状態によっては靭帯が切れてしまったり、切れかかってしまうなどの重傷であるケースもありますので、甘く見ないできちんと整形外科で診て貰うのが良いですよ。
足首の痛み

足首の痛みについては捻挫以外にも原因となるものがあります。
疲労骨折・偏平足・アキレス腱周囲炎・関節リウマチ・坐骨神経痛などが挙げられます。
【疲労骨折】
運動や仕事で同じ部分に継続的に負担がかかったことでわずかに骨折してしまうことがあります。
安静にしておく必要があります。
【偏平足】
足裏のアーチが少ない状態が偏平足なのですが、足底のアーチが少ないと足首にかかる負担が大きくなり、痛みが出ることがあります。
一般的には足裏の筋肉を鍛えることを提唱されています。
【アキレス腱周囲炎】
スポーツなどをする方に多く、運動前の準備運動が十分でない場合など、アキレス腱に負担がかかり炎症が起こってしまいます。立ち仕事(立ちっぱなし)の人にも多く見受けられます。
炎症ですので腫れることもあります。足首の負担を軽減し、アイシングしたり安静にすることが大切です。
【関節リウマチ】
関節にある滑膜という部分に炎症が起こります。進行すると、骨や軟骨が傷んでしまいます。
そもそもリウマチは免疫機能の異常が原因と言われており、本来自分の体を守るシステムが異常を起こし、滑膜を攻撃して炎症を起こしてしまいます。
早期に医師に相談することをお勧めします。
【坐骨神経痛】
坐骨神経痛は坐骨神経の走行のどこかで痛みが出ます。原因は腰椎に問題があったり、臀部に問題があったりと様々です。
当院での足首の痛みに対する考え方と施術

足首の痛みの中で、関節リウマチのような病的なもの以外では、足首の土台となる骨が何らかの理由で変位して問題が起こったり、ふくらはぎやアキレス腱の筋や腱の拘縮、あるいは坐骨神経痛のように神経痛によるものに分けられます。
アプローチとしては、
- 体全体の歪みや内臓の負担を検査して、どの部分に負担がかかっているのか調べます。
- それを踏まえ、体の水分(脳脊髄液・血液・リンパなど)循環を改善します。
- 内臓の負担や歪みを軽減・改善します。
- ふくらはぎなどの筋肉やアキレス腱の拘縮を取り除きます。
- 土台となっている骨の矯正を行います。
- 体の司令塔である頭へのアプローチが必要であれば、アプローチをします。
- 再度検査を行い、改善されているかのチェックをします。
ということになります。
